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思わぬ収入が手に入った

私の実家では父と母の家計が別だ。

両親は自営業として同じ屋根の下で働いているので、得られる収入の出処は同じなのだけど、

それをきっちり2人で分けて、2人とも自由にお金を使って生活している。

内訳は父:母 = 3 : 1くらい(なぜそうなのかは知らない)。

同じ家で生活しているのにお互いがお互いの財布の中でやりくりをしているから、

食事も違うものを食べる日が多いしシャンプーやリンスが共用になることはない。

外食をするときなどは、子供である私と弟はどちらか一方についていく。

(うちは子供も男と女が一人ずつで本当に良かったと思う)

一家4人で旅行なんて言語道断で、小学生の頃にUSJに行ったときも母は不在だった。

 

でもやっぱり生活していると外食や日々の雑費など

自分が使う分だけを買う以外の出費、たとえば入学金、制服代、授業料、塾代などの

「子供のお金」なんかが出てくるわけで、こういった出費は話し合って

どちらか出すか決めているらしかった。中学生の頃、母に

「お父さんからお金もらえてないから塾代を出すのちょっと待ってもらって」

と言われて、そのときは父親が一家の経済面を管理していると思っていたのだけど

ただ母が「娘の塾代を父が負担する」という話し合いのもとに

得られた結果に沿って行動しているだけであった。

 

娘が23歳になった今でもその慣習は続いている。

(というか子供二人が実家から出たことによってより一層その気が増した気がする。)

で、結局先日の私の入院費は「父が全額を負担する」という結論になったらしい。

しかし実を言うと、私の場合は大学から出る補助+申請した高額医療費の免除分+

保険料でほとんど無料で治療を受けられたはずだった。

そしてこの控除や保険の手続きは全て私と母が行い、

父は入院費の領収書だけ見て母に入院・治療費を渡した。

つまり、母が大学から補助が出ることと役所への申請ができることを黙って

父から私の入院費を搾取した、ということになる。

結果的に、そのマージンの一部が口止め料として私のところにもやってきて、

思わぬ収入が手に入ったのだった。

 

私としては今月の生活費がちょっとバカにならないくらいピンチだったので

とても嬉しいけれど、おろかな父にも、あざとい母にも同情してしまう。

まあ別に一家全体の家計にプラスマイナスはないから別にいいのだが。

 

そういえば私が大学院に入学したときも、

母は「同じ大学からの入学者は入学金が半額免除になる」という事実を伏せたまま

父に入学金をもらおうとしていた(ネットで検索され未遂に終わった)。

ずる賢く非道徳的ではあるけど、たとえ相手が自分の夫だろうと

頭を働かせて置かれた状況からいかに生き延びるか考えることができるところも含めて

母のことは尊敬したい(そして思わぬ収入に感謝したい)と思う。